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2008年04月29日(火) 22時33分

ガソリンスタンドに長蛇の列 需要、普段の40%増産経新聞

 5月1日からのガソリン税の暫定税率復活を控えた29日、全国のガソリンスタンド(GS)で駆け込み需要があり、首都圏のGSでも、給油待ちの長蛇の列ができた。足元の原油価格高騰を受け5月以降、ガソリン価格は1リットル当たり160円台の過去最高値となる見通し。駆け込み需要のヤマは30日も続く見通しで、石油元売り各社も対応に追われている。

 東京・江東区の新日本石油系列のGSでは、午前中から給油待ちの車列が途切れず、通常、1日2回のタンクローリーによるGSへの配送を、3回に増やして駆け込み需要に対応した。

 新日本石油や出光興産など、元売り各社は「29、30日は前年同日比の40%程度の駆け込み需要がある」(新日石・中村雅仁常務)とみて、通常の1・2〜1・5倍程度の配送体制を整えていた。それでも29日には需要が集中したGSへの供給を優先させるなど、配送体制の調整に追われた。

 第一生命経済研究所の試算では、暫定税率復活による1世帯当たりの負担増は全国平均で月1838円にのぼる。さらに原油高による3〜7円前後の卸価格引き上げが加わると、家計の負担額はさらに増えそうだ。同研究所の永浜利広主席エコノミストは「国民生活や企業活動に悪い影響が生じることが心配だ」と懸念を示している。

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