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2008年04月28日(月) 21時01分

石油元売り、5月に卸値30円超上げ=ガソリン160円台に−暫定税率復活で時事通信

 ガソリン税(揮発油税など)の暫定税率の5月1日復活を踏まえ、石油元売り各社は28日、5月出荷分のガソリン卸値を30円以上引き上げると発表した。1リットル25.1円の暫定税率復活に、原油価格の高騰が追い打ちを掛ける格好。ガソリン店頭価格は連休明けにも、1987年の統計開始以来初めて、全国平均で160円台に突入する公算となった。
 同日、卸値を発表したのは新日本石油、出光興産、昭和シェル石油の3社。ただ新日石は、石油製品を貯蔵する油槽所からの出荷分は、暫定税率失効中にためた在庫がなくなるまで、復活分の値上げは見送る。同社は内陸部など油槽所からの出荷が全体の55%を占め、通常の在庫は7〜10日分。このため連休後までは、地域や系列の間で、ガソリン価格に大幅なばらつきも出る見通しだ。 

【関連用語】 「暫定税率」
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