記事登録
2008年04月28日(月) 12時01分

利益率の低い『MacBook Air』が、Apple利益に悪影響?WIRED VISION

米Apple社は勝てない。同社がどれだけ成功を収めても、否定的な結論を出したがる者は出てくるだろう。市場シェアが低い、あるいは法人市場で売れていない、というように。

前者についていえば、それは問題ではないし、さらにシェアは伸びている。[問題がない、というのは、例えば]John Gruber氏が指摘するように、「米Motorola社はApple社の16倍も携帯電話を販売しており、売上げは少なくとも8倍」だ。[しかしそれにもかかわらず、Motorola社の損失は1億9400万ドルという額であり、「Apple社の携帯電話事業とMotorola社のそれとを取り換えたいと思うものがいるだろうか」とGruber氏は述べている。]

さて、今度は、米Piper Jaffray社のアナリストGene Munster氏が、Apple社は『MacBook Air』を売り過ぎて苦しんでいると発言した。

同氏によると、Apple社の粗利益が減少したのは、MacBook Airの利益率が、製品自体と同じく薄っぺらなためだという。MacBook Airの売れ行きが好調なことが、(『iPod Shuffle』の価格を下げたことと相まって)粗利益に影響したというのだ。Apple社は4月23日(米国時間)の電話会議で粗利益の減少を報告している。[減少率は前期比で約2%]

このように批判ばかりが先行するのは、Munster氏が悪いわけではない。企業の世界ではつねに成長が求められる事実を反映しているだけだ。

しかし、パソコン市場で不景気の影響を受けていないのはApple社だけ(日本語版記事)と言ってもいい現状にもかかわらず、人々が何かとケチをつけるのには2つの理由がある。まず、Apple社のニュースはいくら聞かされても、うんざりすることがない。次に、Apple社のニュースはいくら聞かされても、うんざりすることがない。

『AppleInsider』の記事『Apple社の超薄型MacBook Airは利益も薄いか?』を参考にした。

[上リンク先の記事では、ユーザーが増え、部品価格が低下すれば利益率もあがるので、Apple社はこれを期待していると分析されている。また、同記事によると、AirはこれまでのMacユーザーとは違う層が購入する割合が高く、Mac全体の売上げ増加に貢献しているという。

なお、Apple Insiderの別記事によれば、Air購入者の分析から、Apple社はAirについて、出張の多い人のほか、大学の教授や学生にアピールしていると述べている。]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080428-00000002-wvn-sci