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2008年04月28日(月) 22時31分

<製作委員会に質問状>「図書館戦争」 個性的なキャラによる連ドラ風のアニメに毎日新聞

 話題のアニメの製作委員会に作品の魅力をズバっと尋ねる「製作委員会に質問状」。第13回は、「もやしもん」などで注目のフジテレビ系深夜アニメ枠「ノイタミナ」の新作「図書館戦争」です。原作は有川浩さんの人気小説。図書館や本をめぐる戦争と恋愛を描く奇想天外な作品の魅力について、制作を担当するプロダクション IGの西村知恭プロデューサーに話を聞きました。

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−−なぜこの作品をアニメ化しようと思いましたか。

 ひかれたのはやはり個性的なキャラクターによる物語だからです。設定も面白く、「現代劇がやりたい」ということも以前からありました。原作を読んでみて、「連ドラ的」という感想を持ちましたが、巻末に有川先生が「月9連ドラ風」みたいなプロットだったと書かれており、これはイメージがうまく共有でき、面白いものが作れそうだな、と。ただ今まで自分達(IG)が作ってきたものとは違うジャンルで、プレッシャーもありましたし、今もあります。

−−見どころは?

 お話ももちろんそうですが、小説にはない「絵」の部分も注目していただきたいです。原案の徒花スクモさん、コミック2作(弓きいろ先生、ふる鳥弥生先生)を参考に、アニメのキャラクターデザインは中村悟さんにお願いしました。原作のイメージをうまく具現化できたと自負しています。ところどころ、キャラクターを太線で描いていますが、これは中村さんの発案で、効果的に表現できていると思っています。

−−キャストについて教えてください。

 こちらはすんなり決まりました。オーディションで、監督をはじめ関係者のイメージ通りのキャスティングになったと思います。有川先生からも同様の感想をいただきました。本を読んで描いていたイメージを皆で共有できたので、原作ファンの方も納得していただけるのでは。

−−作品を作る上で気を付けていることや、演出の特徴などあれば。

 原作のイメージを壊さないように取り組んだつもりです。ただ現実にはない世界観を描くのはやはり難しかったです。その上でアニメーションならではの表現ができたらと。ところどころギャグシーンがありますが、この辺をうまくおりまぜながら「ラブコメ」が描ければと思いました。

−−有川先生からのアドバイスはありましたか。

 各キャラクターの設定についてしっかりすり合わせるため、メインキャラクターデザインや脚本、絵コンテなど、じっくりとやりとりしました。

−−最後にひと言お願いします。

 原作の魅力にスタッフ一同はまっており、いいテンションを保ちながら何とか頑張っていますので、このまま突っ走りたいと思います!! 応援よろしくお願いします。

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