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2008年04月26日(土) 00時00分

奈良で広島で、僧侶らチベット問題の平和解決訴え朝日新聞

 チベット問題の平和的解決を祈るため、僧侶らは26日、各地で集会などを開いた。

チベット問題の平和的解決を訴え、声明を読み上げる若手僧侶=奈良市の東大寺

 広島市中区の原爆ドーム前では、県内の僧侶らでつくる「非暴力・仏教徒の会」が集会を開き、呼びかけ人の小武正教住職(50)らは「北京五輪を『平和の祭典』と素直に祝えない。チベットの人々の自由や文化を尊重し、心から祝福できるようにしてほしい」と訴えた。また、広島県尾道市の浄土寺では、チベット僧3人も参列して犠牲者を追悼する法要が営まれた。浄土寺は、チベット仏教と日本仏教の交流のため、チベット僧による市民対象のチベット仏教法話会を開いていることから、尾道仏教会が計画した法要に招いたという。

 奈良市の東大寺では宗派を超えた若手僧侶約150人が全国から集まり、「仏法興隆花まつり千僧法要」が営まれた。「オリンピック開催国の中国での騒乱で犠牲者が出たことに深く悲しみを覚える」「チベット仏教徒の深刻な状況に対し、同じ仏教徒として深く傷つき、一日も早い平和的な解決を希求する」などの声明が読み上げられた。

http://www.asahi.com/kansai/kouiki/OSK200804260118.html