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2008年04月26日(土) 00時47分

硫化水素自殺、1か月で21人死亡…消防機関に救助法通知読売新聞

 市販の家庭用洗剤などから硫化水素ガスを発生させて自殺するケースが3月27日から4月25日夕までの間、東京や岩手など14都府県で少なくとも23件あり、21人が死亡、128人がガスを吸って負傷していたことが25日、総務省消防庁などのまとめで分かった。

 死亡したのは14〜54歳の男女21人で、未遂は3件。負傷者は自殺現場の近くにいて、呼吸障害やめまいなどの症状が出た。4人が重症。

 高知県香南市で今月23日に女子中学生(14)が市営住宅で自殺したケースでは、住民約100人が避難。東京都や徳島県などでも、付近住民の避難が相次いでいる。

 同庁は25日、全国の消防機関に、風上などへの住民の避難や、負傷者に高濃度の酸素吸入をすることなど救助法を盛り込んだ文書を通知した。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080425-OYT1T00749.htm