記事登録
2008年04月26日(土) 21時31分

ガソリン、5月1日値上げ大勢=全国の給油所、対応にばらつきも時事通信

 ガソリン税(揮発油税など)の暫定税率が5月1日に政府・与党の方針通り復活すれば、全国の給油所の大半が同日から大幅値上げに踏み切る見通しだ。ただ厳しい価格競争を受け、「ゴールデンウイーク(GW)中は上げたくない」(徳島県の販売業者)とする給油所も散見される。暫定税率失効時よりも価格のばらつきは大きくなる見込みで、消費者は振り回されることになる。
 ガソリン税が1日から25.1円上がるのは避けられそうにないが、給油所には前日までに仕入れた「安い」在庫が残っている。このため理屈上、数日は安値維持が可能。しかし、4月1日の暫定税率失効の際に「高い」在庫を前倒し値下げしたことで、ほとんどの給油所が大幅な損失を被った。このため、「1日からの値上げで穴埋めしたい」(富山県の販売業者)のが本音。全国的に「安い在庫が残っていても1日から上げる」と断言する給油所が大勢で、30円超の値上げを計画するケースが多い。
 ただ、価格動向が不透明なのは「他店の動向次第」(広島県の給油所)という激戦事情。GWの書き入れ時の売上高減を嫌って「値上げは連休後」と明言する給油所もあり、連休明けまで、価格の混乱は続きそうだ。 

【関連写真】 〔写真ニュース〕「ガソリン安いうちに」=駆け込み客も
【関連用語】 「暫定税率」
【関連記事】 ガソリン、医療で舌戦=自・民幹部が最後の訴え-衆院山口2区補選
【関連記事】 「ガソリン安いうちに」=一部給油所に駆け込み客も
【関連記事】 内閣改造、念頭にない=後期医療制度、実態見極め対応も-福田首相

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080426-00000115-jij-soci