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2008年04月26日(土) 20時06分

<ガソリン価格>5月1日から30円上げ検討…宇佐美鉱油毎日新聞

 ガソリンにかかる暫定税率が5月1日に復活する見通しとなったことを受け、独立系石油販売大手の宇佐美鉱油(名古屋市)は同日からガソリン小売価格を1リットル当たり30円程度引き上げる方向で検討に入った。暫定税率分の25.1円に加え、原油高に伴う調達コスト増を上乗せする。追随して5月1日に即日値上げするガソリンスタンドも出てきそうだ。

 宇佐美は「出光」などのブランドで全国約420スタンドを運営。現在、首都圏ではレギュラーガソリンを1リットル=125円前後で販売している。1日に30円程度値上げすれば、1リットル=155円程度になる見通しだ。

 暫定税率が4月1日に失効した際、スタンドは高い税率が課された3月末までの在庫も大幅値下げを強いられた。5月1日の税率復活時は逆にスタンドには安い税率の在庫が残り、その在庫を暫定税率を上乗せした価格で売れば「損失を取り戻せる」との思惑もある。このため、地域によっては即日値上げが相次ぐ可能性がある。

 ただ、大型連休中の需要期に大幅値上げに踏み切れば消費者の反発を招き、客足が遠のく恐れもあり、宇佐美の店舗でも値上げの時期や幅でばらつきが出そうだ。【谷川貴史】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080426-00000088-mai-bus_all