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2008年04月26日(土) 10時01分

フィルタリング 携帯電話・PHS4社に改善要請 総務相毎日新聞

 増田寛也総務相は25日、18歳未満の未成年者が携帯電話で有害サイトにアクセスできないよう制限する「フィルタリング(閲覧制限)サービス」について、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、ウィルコムの携帯電話・PHS4社にサービスの改善と導入促進を要請した。未成年者を有害情報から守るため、4社は今年1月に同サービスを自主的に導入したが、「閲覧が制限され使いにくい」などと改善を求める声が利用者らから出ていた。

 現行のサービスは(1)携帯電話会社が選んだ公式サイトにアクセスを限定する(2)未成年者に有害と思われるサイトは閲覧不可能とする−−両方式がある。4社ともいずれかを選べるが、ドコモとKDDIは申込時に指定しないと前者のサービス、残り2社は後者が自動的に適用される。

 公式サイト方式を選ぶと、必要なサイトにたどり着けないケースも多い。一方、どのサイトが有害であるかの認定は難しく、ネット関連業界が第三者機関を設立し自主的に審査する動きも出ている。携帯の有害サイトによる未成年者の被害が後を絶たないため、携帯電話やネット業界はフィルタリングの向上を目指すが、現実は発展途上にあると言える。

 増田総務相は「サービスの画一性や選択肢が少ないといった課題を早期に解決していく必要がある。第三者機関や関係業界と連携して改善に取り組んでいただきたい」と要請。4社の社長らは前向きに対応する姿勢を示した。【川口雅浩】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080426-00000003-maip-bus_all