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2008年04月26日(土) 09時06分

【密着動画】「聖火リレー応援」の中国人元留学生が現地ドキュメントオーマイニュース

 在日中国人らが大勢詰めかけた長野市の聖火リレー。オーマイニュースは、東京に住む、ある20歳代の中国人留学生OB(女性)に協力を要請し、「聖火リレー応援」に加わった様子を現地から動画と記事でドキュメント風に報告してもらった。
【編集部注・この記事は随時更新しますが、留学生OBには動画優先で取材にあたっていただいたため、記事よりも動画の方が現地の雰囲気をよく伝えています。下記リンクから是非動画をごらん下さい】

中国人留学生の密着動画(ほぼノーカット)

【26日未明】
 25日深夜、バスに揺られて東京から長野に進行。
 バスの車内では、聖火リレー時の長野市内の規制地図を見ています。車内の学生は半分が寝て、半分が小さな声でしゃべって、といった感じ。でも、興奮する様子などは見えません。話題も学生寮とか、先生の話とか、ごく普通の話題です。
 バスが発車して間もなく、飲料水二本、パン二つを配られました。日本温州総商会から寄附した「ONE WORLD ONE DREAM2008」というオリンピックスローガンが記されたTシャツも配られました。日中国旗等が準備され、これは現地で使う予定。留学生、留学生OB がほとんどです。

【26日午前4時10分】
 長野県の松代で、私たちの乗ったバスとチベット支持者が早くもトラブルです。チベット支持を訴える人々に対し、中国人留学生たちは中国の国旗と国歌で“対抗”。

【26日午前5時】
 長野市の聖火リレースタート地点付近に到着しました。

【26日午前7時前】
 聖火リレースタート地点付近で待機中。でも、みんな退屈している様子です。長野市内はあいにくの小雨模様。バスのチームリーダーが警察に挨拶しました。

【26日午前8時すぎ】
 聖火リレーが無事スタート。留学生らは中国の国歌などを歌って応援。中国メディアの記者も10数人はいるのを見かけました。

【26日午前9時すぎ】
 聖火を手にした卓球の日本代表・福原愛ちゃんが目の前を通過していきました。愛ちゃんの走行区間では、警察に拘束された人がいたらしい。
 私も愛ちゃんを見たかったけれど、数十人の警備に囲まれてほとんど見えません。あっと言う間に通り過ぎていってしまいました。でも、愛ちゃんに中国語で声をかける留学生がいるほど。さすが愛ちゃん! 、どこでも人気です。

【26日午前10時10分】
 朝から小雨模様だったのに、晴れました!
 長野入りする時に乗っていたバスごとに分かれ、徒歩で聖火リレーのゴール地点に向けて歩いています。信号の関係で、長い行列は緩慢に進行。
 途中、日本人と見られる男性が、チベットの旗の下で中国語で演説していたのを目撃。約15人の警察が囲んでます。所属などは分からず。

【26日午後1時】
 中国がんばれ、日本がんばれ、北京がんばれ、オリンピックがんばれ、長野ありがとう、などが「応援スローガン」。ゴミを収拾し、通行人と道を譲り合う姿が見られたのは、以前より留学生の学生マナーが改善されたのかな。

【26日午後4時】
 聖火リレーも無事終わり、疲れ果てて帰りのバスへ。寝不足だったせいか、疲れていたせいか、すぐにウトウト。でも、寝てる場合じゃない! と思って気を取り直して周囲の人に聞いてみると、今回の聖火「応援」には、留学生を含めて1万人前後の中国人が長野に集まったとか。
 一緒のバスに乗っていた留学中の女子大生(3年生)に感想を尋ねると、「オリンピックの応援をするために長野に来たので、無事に目標達成!」。でも、やっぱり「疲れました」って。また、「長野は市民が少なくて、ちょっと残念です」とも話してました。

【26日午後5時】
 やはり同じバスになった30歳代の会社員女性は、なんと友人の結婚式と聖火リレーが同じ日になってしまったんだとか。で、「悩んだ末に長野に来ました」って。すごいですね。また、不動産会社に勤める男性は「私は天安門事件を経験して来日した。今日の学生たちは、細かいところも気を配って、礼儀正しかった。素晴らしい」と話していました。

(記者:OhmyNews編集部)

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