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2008年04月25日(金) 14時01分

硫化水素自殺:館林のアパートで避難騒ぎ 3月以降、5件目 /群馬毎日新聞

 硫化水素によるとみられる自殺が全国各地で相次いでいるが、県内でも23日未明に館林市内のアパートで住人の男性(20)が硫化水素を浴室で発生させ、近隣住民らが避難する騒ぎになっていたことが分かった。県消防保安課によると、3月以降だけでも館林のケースを含め硫化水素による自殺は県内で5件が確認されている。
 同課によると、23日午前1時ごろ近所に住む人から「異臭がする」と通報があり、約2時間にわたり近隣住民が避難した。この他、3月以降に▽榛名湖畔の車内▽太田市内の住宅浴室▽高崎市内の住宅浴室▽伊勢崎市内の利根川河川敷の車内——で硫化水素による自殺があったという。
 硫化水素は高濃度の場合、数回呼吸しただけでも死亡することがある。インターネットの自殺サイトなどを通じて、ガスを発生させる手法が知られるようになったとみられる。周りの人を巻き込む危険があり、同課は硫化水素による自殺の防止を呼びかけている。【鳥井真平】

4月25日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080425-00000108-mailo-l10