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2008年04月25日(金) 17時38分

アースデイ東京2008でリコーダー演奏オーマイニュース

 4月19・20日の両日、東京・代々木公園で開催された「アースデイ東京2008」。私は福岡からわざわざ行ってきました。出番があるかどうかはわからないけど「これのない私は考えられない」ということでリコーダーも持っていきました。例によって夜行バスに乗って、節約の旅。

 ブースをひととおり回って感じたのは、皆、とにかくできることから精いっぱい活動していること。環境というと専門知識が必要で、環境教育や環境技術など「ちょっと難しい」と思われがち。個人で何ができるだろうと思うかもしれないけど、音楽を通して、絵を描くことを通して、食べ物、雑貨と方法はさまざま。環境問題にとどまらず、地雷や、障害者者支援を訴えているブースもあり、それは「やさしさ」でつながっているような気がしました。どれも熱いメッセージと情熱が伝わってきました。ほぼ1人でリコーダーを演奏し、語りを通して、人へのやさしさ、地球へのやさしさを伝えている私にとって、みんな、それぞれ自分にできることでがんばっているんだなあと、エネルギーをたくさんもらいました。

 そんな中、1つのブースでリコーダーを演奏することができました。基地の問題を取り上げ、平和活動をしている団体のブースでした。平和のメッセージということで、いつもの桜のテナーで『さとうきび畑』を演奏しました。その後、しばし雑談しましたが、私の活動にとても心動かされた様子でした。

 そのブースの方とは障害についても話したのですが、首都圏でもやはり障害を持つ当事者が経験を語ること、経験を聞く場がなかなかなく、渦中で懸命に生きる人はつらい思いを話せずに抱え込んだままの日々を送ることが多いので、ぜひ演奏を通して語る活動を続けてほしいと励ましていただきました。うれしかったのと同時に、障害への理解の難しさもあらためて感じました。その方とは今後も何かつながっていけるかもしれません。

 私がいつも演奏と語りで伝えているのは「身の回りでいたわりの気持ちを示すことができれば、地球へのやさしさ、世界に目を向けることができる」ということ。やさしさの輪がどんどん広がっていけばきっとすてきな世界になる。そのために私にできることを精いっぱいがんばりたい、とあらためて思いました。

 地球のためにできること。それは私たちの住む地球への愛情と感謝を、自分たちにできることで表現することなのかもしれないと、ふと思いました。「ありがとう」の気持ちを持てば、きっとできることも見えてくるのかもしれません。私にできることは、リコーダーの音色と生きることのすばらしさを語ること。

 リコーダー片手に活動を始めて今年で節目の5周年。サポーターの呼びかけもスタートさせ、ちょっとずつ集まり始めています。東北から演奏と講演の依頼があり、まだまだ手探り状態には変わりありませんが、少しずつ花開いてきた今日このごろ、そんなときに足を運んだアースデイ東京2008は、活動されている方の輝いた姿と出会うことで、時に襲ってくる孤独感を振り払い、皆、できることでがんばっているんだというエネルギーをいただいた貴重な時間でした。

(記者:原田 耕一)

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