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2008年04月25日(金) 16時16分

モバイル業界交流会「体育会系モバイル部」開催オーマイニュース

 モバイル業界を活性化することを目的とした日本最大級のモバイル業界交流会「体育会系モバイル部」が22日夜、港区六本木のクラブ「alife」で行われた。約600人が参加。新年度のモバイル業界のテーマである「リアル連動」、「検索」、「動画」、「きせかえ」についての講演もあった。

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 「体育会系モバイル部」は変化の激しいモバイル業界の若手社員の横のつながりをより活性化させ、業界全体を盛り上げて行くことを目的に5年前に有志で設立した。これまでにもパネルディスカッション、イベントなどで交流を続け、今回で17回目の開催となる。今回は、2008年度のテーマとなる話題についての講演会が行われた。

 このうち、「リアル連動」というテーマでは、リアネット(東京都江戸川区)の取締役の江森優氏が、ディスカウントショップ「ドン・キホーテ」(東京都新宿区)の情報サービス部門から独立し、「ドンキコム」から現在の社名に変更していった経緯について話した。その一つクーポン券の利用については、

 「そもそも安い商品を買いたいお客様にはクーポン券を利用していただく。気にしないお客様は通常の価格で買っていただくことにしている。今回、クーポン券を発行したことで、営業戦略が立てやすくなり、売り上げ向上につながった。これからは単に割引券を発券するだけでなく、横展開として映画館や飲食店との連携をしていきたい。私たちは、現場の声を拾うことができることが強みで、現場にとって最善のツールを導入していきたい」

 また「動画」では、ニワンゴ(東京都中央区)の代表取締役でドワンゴ(同)のニコニコ事業本部長、杉本誠司氏が、動画共有サイトで、コミュニティサービス「ニコニコ動画」について話した。ニコニコ動画はPCで600万人、モバイルで145万人の会員がおり、モバイルのサービスはPCのサービスとほぼ同じ。

 「1月にはドコモの公式メニューに入ったことで、よりブラッシュアップをしていきたい。なかでも、現在は無料で動画が見られるのですが、課金システムについて考えていきたい。それはドコモだけでなく、auやソフトバンクにも早い段階で展開していきたい。広告もPCレベルではバナー広告を含めて、月間5000万円を切るくらいになっているが、モバイルでも新商品を出していきたい。それと、ニコニコ市場では、月商3億円弱あるが、まだまだ伸び代があるはず」

 などと、今後の展開に意欲を見せた。

(記者:渋井 哲也)

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