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2008年04月25日(金) 11時35分

また出た!東国原知事の愛人&手切れ金騒動オーマイニュース

 最高裁が差し戻した光市母子殺人事件の判決が出た。大方の予想通り死刑判決だったが、この裁判についての報道で、弁護団側が、テレビ報道が、被告や弁護士に対して批判的で、偏向しているとしてBPO(放送倫理・番組向上機構)に提訴した。

 その結果、「BPOの『放送倫理検証委員会』(委員長=川端和治弁護士)は15日、山口県光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審を扱ったテレビ8局、延べ 33番組について『被告や弁護人を批判するニュアンスが濃く、公平性や正確性に欠けた』などとする意見を発表。同日、該当各局の担当者に文書を手渡した」(4月15日の毎日新聞より)

 来年から始まる裁判員制度を前に、事件報道はどうあるべきかという問題もからんで、考えさせられる裁判だった。

 23日付の日経新聞の社説。

 「昨年報告書が出た、司法研修所による『量刑に関する国民と裁判官の意識についての研究』に次のようなアンケート結果があった。
 被告人が未成年者だったら刑を重くすべきか軽くすべきか、を尋ねたところ、一般国民の回答者はほぼ半数が『どちらでもない』を選び、裁判官の常識とは逆の『重くする』『やや重くする』が合わせて25%あった。裁判官で重くする方向の回答はゼロ。『軽くする』『やや軽くする』が計91%である」。

 ちなみに、今月から始まった二つの大学の授業で、今回の死刑判決をどう思うかという質問をしてみたが、死刑判決肯定が大勢を占めた。

 映画「靖国」が、紆余曲折はあったが、ようやく上映に動き始めたようだ。「オーマイニュース」でも、右翼側の人たちを集めて上映会をしようと動いていたが、間に合わなかった。新宿ロフトプラスワンでやった上映会に来た右翼側の反応は、予想されたことだが、それほど過激なものはなかった。

 私も少し前にこの映画を見たが、映画館側が自主規制するほど過激なものではないと思った。それよりも、この映画の、ドキュメンタリーとしての「質」のほうが気になった。中国人の監督がインタビューしている部分は聞き取りにくいし、質問内容も漠然としていて、何を撮りたいのかが伝わってこない。

 エンディングに、あれほど、南京虐殺の写真を入れる意図は何だったのだろうか。上映されてから、こうした点も含めて、みんなで話し合うべきではないか。

 今週後半の週刊誌は合併号だが、やっぱり合併号になると、新潮が頭一つ出ている。作り方を心得ているのだ。

 中でも、「『手切れ金』150万円で『女を精算』した東国原知事」が笑える。この知事、他にも何人かの“彼女”がいて、ときどき、“知事公舎”にも泊まらせているというのだ。だとしたら、いい度胸だね。支持率90%以上の自信からかくるのかもしれないが、25%の福田総理は、さぞうらやましいことだろう。

 もう一本。保険金欲しさに鉄道に飛び込んだという、「美談の『義足ランナー』は10億円の保険をかけて『自分で両足切断』していた!」は、読んでいて背筋が寒くなる。

 ミスター張り込み・仙波編集長に代わったフライデーは、離婚後の広末涼子の「新生活ナマ姿」が売り。こちらがそう見るせいか、張りネタ、軟派記事が多くなった気がする。ぜひ、東国原知事のツーショット写真を撮ってもらいたいね。

 文春の「初めて語られたSMAP『家族の苦しみ』」はそこそこ読ませるが、ジャニーズ事務所・ジャニー喜多川氏のホモ疑惑を書いた文春がなぜと思わざるを得ない。ひょっとすると、ジャニーズ事務所と手打ちを?

 現代が、前編集長と過激路線とは違う路線を敷こうとしているのか、やや、誌面に迫力がない。相変わらず部数もきついみたいだが、ここは開き直って、編集長のやりたいことを誌面化したほうがいいと思うのだが。頑張れ、現代!

(記者:元木 昌彦)

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