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2008年04月25日(金) 08時04分

硫化水素の自殺相次ぐ ホテルでは巻き添えも中国新聞

 硫化水素によるとみられる自殺が二十四日、栃木、愛知、滋賀、兵庫の各県で相次ぎ、車内やビジネスホテルで四人が死亡、ホテルでは従業員が巻き添えで体調不良を訴え、四人が入院した。

 兵庫県篠山市の公園で午前十時五十分ごろ、止めてあった乗用車内で、三十歳ぐらいの男性がぐったりしているのを公園の職員が発見。男性は既に死亡、車内から硫化水素が検出された。

 午前四時半ごろには、宇都宮市の公園駐車場に止めた乗用車内で、無職男性(31)が倒れているのを母親(65)が発見、一一九番した。男性は間もなく死亡した。車内から洗剤と入浴剤の容器が見つかった。

 午前十一時ごろ、滋賀県湖南市のビジネスホテルで「異臭がする」と通報があり、七階客室の浴室内で無職男性(33)が死亡。女性従業員九人も診察を受けた。うち四人は経過観察で入院した。

 午後一時十五分ごろ、名古屋市昭和区の無職男性(78)方で、空の浴槽内で長女(42)が倒れていると一一○番。警察官が駆け付けると、長女は既に死亡していた。

 いずれもドアや車の窓に「毒ガス発生中」などと書かれた紙が張られていた。

 高知県香南市の市営住宅では二十三日夜、女子中学生(14)が硫化水素を発生させて自殺。同じ住宅の住民ら十四人が入院した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200804250068.html