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2008年04月25日(金) 12時33分

3月小売販売額、ガソリン買い控えなどで伸び鈍化と予測ロイター

 [東京 25日 ロイター] ロイターがまとめた民間調査機関の予測によると、経済産業省が28日午前8時50分に発表する3月小売販売額の予測中央値は前年比1.1%増で、8カ月連続のプラスとなりそうだ。燃料や飲食料品価格の上昇が小売販売額の前年比増加に寄与するとみられている。 
 ただ、全ての回答者が前年比伸び率は2月の3.1%増を下回ると予想している。4月からの暫定税率の失効に伴うガソリンの買い控えが背景にある。関連統計で、3月の百貨店売上高が前年比1.2%減、3月新車販売台数は前年比3.3%減となるなど「3月の小売関連の業界統計は弱めの結果が多かった」(第一生命経済研)ことも鈍化の要因に挙がっている。
 先行きについては「4─6月期は名目賃金がさほど伸びないなか、原油高を背景として消費者物価の伸びが高まるため、実質可処分所得の減少幅が拡大する。また、内外経済に対する先行き不安などから、最近の消費者心理は低い水準にとどまっている」(モルガン・スタンレー)、「軟調な株価などから消費マインドも引き続き低水準であり、当面の個人消費は緩やかな増加にとどまる」(第一生命経済研)など慎重な予想が出ている。
  (ロイター日本語ニュース 武田晃子記者)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080425-00000121-reu-bus_all