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2008年04月24日(木) 16時01分

王子製紙日南の悪臭問題:工場周辺、大幅改善 /宮崎毎日新聞

 日南市はこのほど王子製紙日南工場周辺で実施した3回目の臭気測定結果を公表した。前2回で強い悪臭が観測された工場北東角の地点でにおいは大幅に低減された。工場北東隅に活性汚泥処理施設を改善し、3月から稼働させた効果が表れたとみている。
 同地点では1月下旬の2回目の測定で、腐ったタマネギ臭のメチルメルカプタンが0・016ppm▽腐った卵臭の硫化水素が0・24ppmと基準を4倍上回る悪臭物質が検出された。
 今回はメチルメルカプタンが0・0003▽硫化水素が0・002未満といずれも基準を大幅に下回り、ほとんどにおいを感じない状態になった。
 同市は今年度も工場周辺で4回、臭気測定を行う。同工場も外部の環境計量機関に依頼して年4回敷地境界で臭気測定を行う予定。【塩満温】

4月24日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080424-00000187-mailo-l45