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2008年04月24日(木) 17時11分

硫化水素自殺 14人が入院…75人が体育館で一夜 高知毎日新聞

 高知県香南市の市営住宅で23日夜にあった、硫化水素によるとみられる市立中学3年の女子生徒(14)の自殺で、住民計21人が4病院に搬送されたほか、68人が自力で病院に行った。生徒の母親も含め14人が入院した。現場には他に母親ら2人が倒れており、生徒を救出しようとしたとみられる。市営住宅に硫化水素が残っている恐れがあり、75人が近くの体育館で一夜を明かした。正午過ぎ、防護服を着た捜査員が中に入り、現場検証を始めた。

 県警などによると、午後7時45分ごろ、住民の女性から「異臭がする」と110番通報があり、県警機動隊員が生徒の自宅の風呂場で、生徒が死亡しているのを発見した。生徒は制服を来て正座し、上半身を前に突っ伏した状態で倒れていた。

 風呂場には衣装ケース(高さ約40センチ、幅約70センチ)があり、中に白みがかった緑の液体が2〜3センチたまっていた。浴槽の中には浴槽洗浄剤のプラスチックボトル3本があり、窓とドアは目張りがされていた。

 生徒の遺体の左側には閉じたままのノートと携帯電話があった。死亡した時、生徒は自宅で1人だったらしい。生徒に外傷はなく、自宅は外から侵入した形跡もなかった。皮膚が緑色に変色しており、中毒死した可能性が高いという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080424-00000015-maip-soci