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2008年04月24日(木) 09時31分

硫化水素自殺、巻き添え多発=方法類似、ネットで広まる時事通信

 硫化水素を使った自殺方法は、インターネット上で広まり、同じ情報を元にしたとみられる自殺が若者を中心に続発しているが、発見者や周囲の住民が巻き添えになる危険なケースも少なくない。
 硫化水素は、卵の腐ったようなにおいを持つ無色透明の気体。空気より重く、高濃度のガスを吸い込むと呼吸障害を起こして死亡する。火山ガスや汚泥などに含まれ、過去には登山客や下水処理の作業員らが死亡する事故が起きている。
 昨年ごろからネット上で発生方法が流布され、「有毒ガス発生中」と書いた張り紙をするなど、手法が共通した自殺が続発。3月には、神戸市内の自宅で硫化水素自殺した息子を助けようとした父親が重体に。今月4日にも、大阪府枚方市で自殺した女性の一家4人が中毒になり、1人は意識不明の重体になるなど、家族らが巻き添えになるケースも多発している。 

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