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2008年04月24日(木) 19時12分

火災のお好み焼き店、いよいよ再開オーマイニュース

「町のお好み焼き屋さん、火災乗り越え復活へ」の記事で第一報を伝えた、札幌市内のお好み焼き店「大文字」が、4月20日、新店舗で再オープン。初日は大盛況だった。

 「お好み焼き 焼きそば 大文字」は、同市西区で23年間、地域の人々に愛されてきたお店。今年1月に火災が発生し、閉店を余儀なくされたが、常連客たちの温かい声援もあって20日、同区内に構えた新店舗で再スタートを果たしたのである。

 この火災から再生までの道のりを、記者は4月12日、オーマイニュース上で報じた。すると、その直後、「北海道新聞(道新)」が、同店をあらためて取材したようで、4月19日朝刊に記事を掲載。さすが、地元大手メディアの影響力は大きく、初めて火災や再生を知ったという人が急増。オープン初日の大繁盛にさらに拍車をかけたようだ。

 記者は初日、開店からおよそ2時間後の13時ごろに訪問し、新メニュー「ホタテ玉子」をおいしく頂いた。店内外にはたくさんの花が届き、客席は超満員。お店の前ではお客さんが列を作っていた。ご主人の興梠(こうろぎ)健二さんは、汗びっしょりになりながらこう言っていた。

 「やっと一息つけましたよ。開店直後はもうしゃべってるヒマもなかったね」

 長年、地域の人々に愛されてきた「大文字」には、火災以来、電話やインターネットを通じ、多くの常連客たちからの声援が寄せられた。興梠さんは声援をくれた人々を丁寧にノートに記録し、開店の2、3日前からそれらの人々に電話し、くわしい案内を伝えたという。

 その結果、開店日には最近の常連さんから10年以上ぶりのお客さんまで、さまざまな「大文字」ファンが殺到。名店の貫録を見せつけた。

 座る席がなくなると、

 「(できたばかりで)トイレきれいだから、トイレで食べるわ! 水もあってちょうどいいわ」

 などと冗談を言う、ノリのいいお客さんもいたそうな。

 記者の食事中に次々と来店するお客さんたちの中には、「災難だったね。新聞読んでビックリしたよ」など、道新で火災・再生を知ったという人も少なくなかった。

 興梠さん自身、「お年寄りはネットよりも新聞を読むから、道新に載ったのは大きかったと思う」と大喜び。

 なお、新しいお店の場所は以下の通り。

「お好み焼き 焼きそば 大文字」
札幌市西区二十四軒4条5丁目4−4
二十四軒手稲通りに面するガソリンスタンドの裏。ガソリンスタンドの向かいには予備校がある。

(記者:熊谷 直己)

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