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2008年04月24日(木) 00時00分

御堂筋パレード断念へ 大阪府の出資見直しで朝日新聞

 大阪の秋を彩る「御堂筋パレード」を開催する「大阪21世紀協会」が、資金調達のめどが立たないため「今年のパレードを従前通りの規模で開催するのは現状では難しい」として、関係団体に伝えたことが分かった。

 資金ぐりが難しくなったのは、大阪府の橋下徹知事や改革プロジェクトチームが、府の財政再建のため出資見直しの方針を打ち出したため。パレードは大阪市や関西財界も出資している。市は何らかの形で御堂筋パレードを継続する方法を模索している。協会は「各団体と協議したうえで最終的な方針を決めたい」としている。

 府は07年度、3億2千万円を出資しているが、橋下知事は当選後、「効果に疑問がある。歩行者天国にしたほうが人が集まる」としてパレードの継続に否定的な見解を示していた。

 大阪市は「まだ3者で協議中。協会から何も聞いていないが、昨年通りのやり方では難しいと思う」と話している。

 なにわの秋の風物詩とされる御堂筋パレードは、目抜き通りの御堂筋を市民らが練り歩き、踊りや演奏を披露するイベント。昨年は72団体約7千人が参加した。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200804240047.html