サントリーは２２日、緑茶飲料の主力商品「伊右衛門」を５月から米国で販売することを明らかにした。スイスの食品大手ネスレに米国での独占販売権を与え、同社の販売網を利用する。
サントリーが海外で緑茶飲料を発売するのは初めて。将来は欧州市場への参入も視野に入れる。
米国の売上高目標は初年度で１億円、数年後に２０億円を目指す。商品は３６０ミリ・リットル入り瓶で、２．５ドル（約２５０円）前後の価格を想定している。当面は日本から輸出し、現地生産も検討する。
サントリーによると、米国の緑茶飲料市場は約１５００億円前後で、健康志向の高まりを受けて成長が続いているという。伊右衛門は２００４年３月に発売され、０７年の国内売上高は約１０００億円と、茶系飲料では首位の伊藤園「お〜いお茶」に次ぐ。