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2008年04月23日(水) 10時21分

三毛猫たまスーパー駅長に駅長室オーマイニュース

 わかやま電鉄貴志川線の終点・貴志駅で、20日、三毛猫の「たまスーパー駅長」のための新しい駅長室の使用が開始されました。

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 貴志川線は南海電鉄が長年の赤字運営を理由に撤退し、06年4月から岡山県の路面電車の会社が設立した新会社が、運営を引き続いています。

 三毛猫の「たま」は、貴志駅と建物がつながっている個人商店の飼い猫で、07年1月に貴志駅の駅長に就任しました。その後、マスコミにも紹介され、08年1月に「スーパー駅長」に昇格しました。

 2月13日には、テレビ番組「所さんの笑ってこらえて!」の「駅長さんの旅」でも紹介されました。普段は人間の駅長さんが紹介されるコーナーで、いきなり三毛猫の駅長が登場したので、印象に残っている方も少なからずいると思います。

 私は時間の都合が合いませんでしたが、午前11時30分ごろから駅長室のしゅん工式が行われた模様です。TBSのニュースサイトによると、「普通でしたら、昇格しますと給料(えさ)も上がるんですけども、あんまり給料を上げますと、メタボの体がさらにメタボになりますので、今回はですね、駅長室を造って差し上げようと」などという小嶋光信社長お得意のしゃれも飛び出した模様です。

 駅長室は、南海電鉄が運営をしていた時代に駅の窓口として使用されていたところに設置されています。駅長室の中にはキャットタワーがあり、トイレはガラス窓からは見えないところに設置されていてプライバシーが確保されています。今までは、チェーンでつながれて改札前などで応対していました。さまざまな人に触られることで、たまスーパー駅長のストレスが心配でしたが、これからは窓ガラスによって隔離されることになります。

 駅構内では、たまスーパー駅長をモチーフにした新しいキャラクターも展示されていました。

 貴志駅へ車でお越しの方は、貴志駅周辺に止めると周辺住民の迷惑になりますので、5つ手前の伊太祈曽駅前駐車場を利用して貴志川線を利用することをおすすめします。

 最後に、貴志川線を巡っては、名物「おもちゃ電車」のスポンサーである「T.J Gros net」が民事再生法の適用を地裁に申し立てる、残念な出来事がありましたが、おもちゃ電車は通常どおり運行されていました。

(記者:和田 祥平)

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