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2008年04月23日(水) 21時46分

「吉野家」購入の米国産牛肉に危険部位混入、店頭販売されず読売新聞

 厚生労働省と農林水産省は23日、輸入された米国産牛肉に、BSE(牛海綿状脳症)の病原体が蓄積しやすい特定危険部位の脊柱(せきちゅう)が混入していたと発表した。
 特定危険部位が見つかるのは、2006年7月に米国産牛肉の輸入が再開されて以来初めて。両省は22日に米政府に詳細な調査を要請するとともに、この肉を輸出した米カリフォルニア州の工場について一定期間輸入を停止する措置をとった。24日からは米国産牛肉に対する輸入検査を強化する方針。

 問題の牛肉は、伊藤忠商事(東京)が昨年8月、同州のナショナルビーフ社カリフォルニア工場から輸入。牛丼店を展開する「吉野家ディー・アンド・シー」(同)が購入し、埼玉県内の工場に保管していた。同社社員が21日夜、バラ肉として買い取った700箱(約17トン)の中に骨付きの腰部の肉が1箱(約27キロ)交じっているのを見つけ、22日、伊藤忠商事を通じて両省に連絡した。店頭販売はされていないという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080423-00000050-yom-soci