記事登録
2008年04月23日(水) 21時00分

米産牛肉に危険部位=吉野家の倉庫で発見−06年7月の輸入再開後初時事通信

 農水、厚生労働省は23日、牛丼大手の吉野家ディー・アンド・シーの倉庫内で、昨年8月に輸入した米国産牛肉(冷凍ばら肉)700箱のうち1箱にBSE(牛海綿状脳症)の危険部位の脊柱(せきちゅう)を含むショートロイン(腰部の肉)が混入していたと発表した。危険部位の混入が見つかったのは、2006年7月に米産牛肉の輸入を再開して以来初めて。
 牛肉の出荷元は、米食肉処理業者ナショナルビーフ社のカリフォルニア工場。大手商社の伊藤忠商事が輸入し、吉野家に転売した。
 吉野家が今月、保管していた埼玉県内の倉庫で検品した際、「冷凍ばら肉」と表記してある1箱の中に脊柱を含むショートロインが混入しているのを見つけた。店頭販売はされていない。
 米農務省が発行した衛生証明書にはショートロインの記載がなかった。両省は同工場からの輸入を一時停止し、米農務省に詳細な調査を報告するよう要請した。 

【関連記事】 ダイエー、牛肉も加えて「円高還元」第2弾=10日から4日間
【関連記事】 吉野家、20日から24時間販売=牛丼4年ぶり復活
【関連記事】 病気の牛ではなかった=過去最大の牛肉回収問題で-米農務長官
【関連記事】 過去最大の6万5000トン回収=「へたり牛」問題が深刻化-米
【関連記事】 「客戻ってきたのに」=中国ギョーザで風評懸念-BSE打撃の牛タン業界・仙台

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080423-00000179-jij-int