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2008年04月23日(水) 08時00分

【フィリピン】吉野家が7店目オープン、中華系に照準NNA

 

 牛丼チェーン吉野家が、首都圏マニラ市にフィリピンで7店目となる新店舗をオープンした。同市ビノンド地区キンティン・パレデス通りのビノンド教会向かいに位置する。先月末から営業を開始し、このほど正式オープンを迎えた。
 
 店舗運営を手掛ける吉野家センチュリー・パシフィックのマーケティング・マネジャー、タト・ボロメオ氏によると、新店舗は中華系フィリピン人をターゲットにしている。チャイナタウンとしての長い歴史を持つ同地区に進出し、新たな消費者層を取り込むのが狙いのようだ。ビノンド店のスタッフによると、今のところ客層の多くを中華系フィリピン人が占め、デリバリー注文が多いという。
 
 昨年オープンしたSMモール・オブ・アジア店(パサイ市)に続き7店目。同社のビジネス部門マネジャー、レオナルド・ポー氏によると、今後は海外への進出も視野に入れているようだ。
 
 フィリピンでの吉野家チェーン展開は、吉野家ディー・アンド・シー(現在の吉野家ホールディングス)が1992年にセンチュリーとは別の会社にフランチャイズ権を与えたことに始まるが、翌93年には閉鎖。2001年にセンチュリーが事業権を取得し、フィリピン1号店となるマカティ市アヤラ・センターのパークスクエア店をオープンした。
 
 ■今年も大食い大会開催
 
 センチュリー・パシフィックは先月、独自の販売促進活動の一環として牛丼の大食い・早食い大会を開催した。第2回となる今年は、各店舗での予選を勝ち抜いた約100人が参加し、牛丼を食べる量と速さを競った。
 
 20分間で完食した牛丼の量を競う大食い競争では、21歳の看護師男性が9杯と47グラムを食べて優勝した。2杯の牛丼を完食するまでの時間を競う早食い競争では、38歳の会社員の男性が43.69秒とトップで栄冠を手にした。
 
 今年1月から首都圏の各店舗で実施された予選には、約1,300人が参加し、早食いと大食いの両部門で上位50人をそれぞれ選抜した。
 
 このイベントはフィリピンの吉野家が独自に企画したもので、昨年に5周年記念の一環として開催したのが始まり。ボロメオ氏によると、フィリピンでの成功例を受け、ほかの海外の吉野家チェーンでも大食い大会を開催する動きがあるという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080423-00000008-nna-int