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2008年04月22日(火) 13時01分

硫化水素自殺:今月4人死亡 「不審車ドア開けないで」2次被害防止呼び掛け /山形毎日新聞

 県内各地で硫化水素を使った自殺が今月に入り相次ぎ、21日までに4件で4人の死亡が確認されている。いずれも車内で自殺をしており、県警は「不審な車を見つけてもドアを開けないように」と2次被害の防止を呼びかけている。
 県内で初めての硫化水素による自殺は、9日に庄内町で起きた40代男性の自殺。以来▽14日に鶴岡市で20代の女性▽16日に村山市で10代の男性▽21日に山形市で50代の男性——がそれぞれ車中で自殺した。うち2件は車のガラスに「有毒ガス発生中」などと車外に見えるよう紙が張ってあったという。
 県警によると、インターネットのサイトで、硫化水素を使った自殺の方法が出回っており、全国でも同様の自殺が相次いでいるという。硫化水素は卵の腐ったようなにおいがし、高濃度の硫化水素は、1回か、2回呼吸しただけで死に至る場合もあるという。
 県警は「車から異常なにおいがした時は、風上に避難してから警察に通報し、絶対に近づかないようにしてほしい」と、硫化水素の充満した車のドアを開けないよう呼びかけている。【細田元彰】

4月22日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080422-00000120-mailo-l06