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2008年04月22日(火) 12時00分

自動ドアや自動手洗いが反応しないことがあるのは?R25

自動ドアが開かないことってありません? この理由を自動ドアセンサーメーカー「オプテックス」の御影池さんに聞きました。

「現在の自動ドアセンサーの主流は“近赤外線センサー”です。床に光が当たった場合と人などの立体物に当たった場合とでは、光の反射量に差が生まれるため、その変化を感知してドアを開けています。ただ、反射量を感知するだけでは、雨や雪でも開いてしまう。そこで最近は、雨で徐々に床が濡れるなど『ゆっくりと反射量が変化するのは人ではない』『雪に似た反射量でも、気温が高い場合は雪ではない』など、時間や周辺温度も考慮して、複合的に判断できるようプログラミングされています」

意外とハイテク! それなのに…、時々反応しないのはなぜなんだろう。

「最新のセンサーは多数の近赤外線を放射状に出していますが、20年ほど前までは現在の10分の1程度の数でした。今も当時の自動ドアは残っているので、開かない場合は古いタイプかもしれません。また、通りに面した場所などでは、無駄な開閉を減らすため感知するレベルを絞っていることがあります。そのため、かなりの至近距離でないと開かなかったり、床やマットと同色・同素材の服で反射量の変化が少ないと感知されないことがまれにあります」(同)

あと、時々反応しないといえばトイレによくある自動手洗い。この理由は?「TOTO」水栓企画部の中山さん、教えて!

「自動水栓も赤外線センサーを使用しているのですが、物を落としただけで水が流れないよう、センサーから約100mm以上離れると反応しないんです。センサーは、蛇口の先端部分もしくは胴体部にある場合が多いので、手を蛇口に近づけたり、奥へ入れてみると感知されやすくなります。ほかには、水アカなどでセンサーの窓が汚れていることも考えられますね」

反応しない理由はちゃんとあるのね。「感知されにくい体質…」なんてことはないのでご安心を。
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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