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2008年04月22日(火) 12時00分

メール全盛の現代なのに…“電報”が生き残るワケとは?R25

電報って、使ったことありますか? 携帯電話やメールの普及によって、いつでもどこでも誰にでも、即座に連絡が取れるようになった現代。もはや我々が電報を意識するのはテレフォンショッキングか結婚式の祝電くらいでしょうか。そもそも電報をどうやって申し込むのか、知らない人も多いのでは?

「かつては電話で『115』をまわして、オペレータに1文字ずつ文章を伝えていたのですが、現在は各種電話に加え、ファクスやインターネット、iモード、一部のコンビニからでも申し込みができます。交通事情にもよりますが3時間位で先方に届きますよ」とはNTT東日本の電報業務を行うテルウェル東日本の小田川和弘さん。

とはいえ、よりリアルタイムで文字を伝えたいなら今は携帯メールもあるし、電報の利用者は相当減っているのでは?

「はい。昭和40年度には8525万通もあった発信通数は、平成18年度には1861万通にまで減っていますね」

それでも年間2000万通もの電報がやりとりされているなんて意外かも。

「1869年(明治2年)12月25日にサービスが開始された電報は、緊急時の通信手段として広く利用されてきたのですが、電話やファクスなど通信手段の多様化によって、現在では『言葉のギフト』として結婚・誕生日・記念日などのお祝いごとや、お悔やみごとでご利用いただいています」

確かに、特に弔電をファクスやメールで送るのは、失礼な気もしますね。

「電報は形として残るので、伝えたい気持ちがより伝わるんだと思います。また、インパクトもありますね。例えば大切な飲み会をドタキャンする際も、会場に電報を送って欠席ながらも存在感をアピールするとか、母の日や父の日を当日まで忘れていても、追っかけでプリザーブドフラワー電報などを送ってリカバーするとか」

普段は電話やメールで済ます用事も、たまに電報を使えば印象が強く残る。こりゃ恋愛で使えそうかも…。
(R25編集部)

電報発信通数の推移を見る

※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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