記事登録
2008年04月22日(火) 10時37分

【光市母子殺害】過去の少年事件の判決は産経新聞

 最高裁に記録が残る昭和41年以降、死刑が求刑された少年事件で死刑が確定した事件は9件。これに対し、無期懲役刑が確定した事件も2件ある。

■写真で見る■歩道まであふれた傍聴券の抽選の列

 死刑が確定した9件のうち、5件は昭和40年代に集中。58年に連続4人射殺事件の永山則夫・元死刑囚=平成9年執行=に対する第1次上告審判決で死刑の適用基準である「永山基準」が示されて以降は、永山元死刑囚自身と、大阪・名古屋の連続4人殺害事件、千葉県市川市の一家4人殺害事件の3件しかない。

 一方、現在も係争中なのは光市事件を含め、3件5人。平成6年に大阪、愛知、岐阜の3府県で男性4人が殺害された連続リンチ殺人事件では、3被告に対する1審の量刑は死刑と無期懲役に分かれたが、17年10月に名古屋高裁はいずれも死刑を宣告。13〜14年に大阪、大分で2人が殺害されたとされる事件では、1、2審ともうち1人に対する殺意を否定して無期懲役が言い渡され、検察側が上告している。

【関連記事】
光市母子殺害 主文後回し、厳刑へ 差し戻し控訴審
光市母子殺害「魔界転生」「ドラえもん」…不可解供述どう判断?
光市母子殺害「死刑判決を待つ」 被害者遺族の本村さん
光市母子殺害報道「多くが極めて感情的」 BPO意見書
【野菊】「死刑」の意味

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080422-00000916-san-soci