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2008年04月22日(火) 18時31分

取材受けた側に賠償命令=オリコン名誉棄損訴訟−東京地裁時事通信

 音楽ヒットチャートの信頼性に疑問を呈すコメントで信用を傷つけられたとして、音楽市場調査会社「オリコン」(東京都港区)がジャーナリストの烏賀陽弘道氏(45)に損害賠償などを求めた訴訟の判決で、東京地裁は22日、「コメントがそのまま掲載されることに同意した場合は、取材を受けた側も例外的に責任を負う」と述べ、100万円の支払いを命じた。
 烏賀陽氏は「取材行為が成り立たなくなる。前例にならないように争う」とし、控訴する方針。
 問題になったのは、月刊誌「サイゾー」2006年4月号の記事。編集部が同氏に電話取材し、チャートの基になる売上数について「予約だけ入れて後で解約するカラ予約が入っている可能性が高い」などのコメントを掲載した。 

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