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2008年04月21日(月) 18時57分

<渋谷妹殺害>検察側の再鑑定請求を却下 公判で東京地裁毎日新聞

 東京都渋谷区の歯科医宅で06年12月、長女の短大生、武藤亜澄さん(当時20歳)が殺害され、遺体を切断された事件で、殺人罪などに問われた兄の元予備校生、勇貴被告(22)の公判が21日、東京地裁であり、秋葉康弘裁判長は検察側が求めた再度の精神鑑定を却下した。5月12日の次回公判で、検察側が論告求刑、弁護側が最終弁論をして結審する。

 前回公判で勇貴被告を精神鑑定した医師は「殺害時は善悪を判断することが著しく困難な心神耗弱、遺体損壊時は刑事責任を問えない心神喪失状態だった」と報告した。検察側は「鑑定結果は信用できない」として再鑑定を求めたが、「(最初の)鑑定後、速やかに請求していない」として却下された。【伊藤一郎】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080421-00000072-mai-soci