記事登録
2008年04月19日(土) 18時01分

後期高齢者医療制度:中止・撤回求める署名活動 悲鳴あげる寄せられた意見 /奈良毎日新聞

 ◇「安心して暮らせる老後どこに」「困ります。もう死にたいです」−−県保険医協
 県内の開業医ら約1000人でつくる県保険医協会(谷掛駿介理事長)は、3月下旬から進めている後期高齢者(長寿)医療制度の中止・撤回を求める署名活動で、寄せられた署名はがきの自由記述欄に書かれた全意見を公表した。「安心して暮らせる老後はどこに」(75歳未満、女性)「とても困ります。もう死にたいです」(75歳以上、女性)など275件に上っている。
 他の自由記述には▽「道路財源などの無駄を省き人の命にかかわることを大切に」(75歳以上、女性)▽「広報活動は不十分で政府は怠慢」(75歳以上、男性、夫婦2人暮らし)——などもあった。 傾向別の分類では、「絶対反対、廃止せよ」65件▽「生活苦しい、やっていけない」52件▽「年金からの天引きはひどい」43件などが多かった。
 協会は、全国組織の全国保険医団体連合会が作成したはがき付きパンフレットを、県内を中心に高齢者クラブの会員などに約6万枚配布。4月17日までに、458枚1119筆が寄せられた。4月24日までの到着分を第1弾として衆参両院議長あてに提出する予定。
 協会の市川篤副理事長は「高齢者がここまで追い込まれているということだ」と話した。【中村敦茂】

4月19日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080419-00000243-mailo-l29