記事登録
2008年04月18日(金) 08時26分

ガソリン 5月の店頭価格、約30円上昇もフジサンケイ ビジネスアイ

 石油連盟の渡文明会長(新日本石油会長)は17日の記者会見で、新日石の4月のガソリンなど石油製品の原料調達コストが、前月比で1リットル当たり2・4円増加したことを明らかにした。円高によるコスト削減効果を、1バレル=110ドル超の原油高が打ち消したため。コスト増加分は5月の店頭価格に転嫁する方針で、他の石油元売り各社も追随する。ただ、月末に揮発油(ガソリン)税の暫定税率が再可決されれば、ガソリン税の復活分約25円と消費税を合わせて、ガソリンの店頭価格は30円弱値上がりすることになる。

 渡会長によると、新日石の16日までの調達コストは1リットルにつき3円増加。円高が0・6円のコスト圧縮要因となり、差し引き2・4円の増加という。コスト増加分は小売価格へ転嫁する方針で、「暫定税率が復活すれば1リットルあたり30円近く上がることも考えられる」と説明した。

 渡会長は暫定税率の期限切れに伴うガソリンスタンド(GS)の損失の補填(ほてん)に向けた意向も表明。暫定税率切れでGS業界全体では600億円の損失が発生する見込みで、「年度末調整という形で、差額を返還するよう政府に要請した」という。

【関連記事】

レギュラーガソリン 5月は一気に1L160円?

レギュラーガソリン、10日と比べ10銭値下がり

ガソリン130円台に 値下げ余地縮小か

ガソリン値下げ 全国平均は25円ではなく「21.7円」

どうなるガソリン価格 値下げ期間は限定的

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080418-00000002-fsi-bus_all