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2008年04月18日(金) 22時33分

<慶応大>盗まれたパソコン25台…学生ら2千人分情報記録毎日新聞

 慶応大の理工学部で昨年11月にパソコンが盗まれた事件で、慶応大は18日、記者会見を開き、盗まれたパソコンは25台で、2009人分の学生・研究者の氏名や成績などの個人情報が含まれていたと発表した。該当する学生らには10日付で謝罪文書を送ったという。

 慶応大によると、盗まれたのは大学が所有し、主に研究室で使われていたパソコン計25台(約1000万円相当)。そのうち数理科学科の教員のノートパソコンの中に、氏名や学籍番号、成績、出身校など学生計1989人分と、氏名や年齢など研究者計20人分の個人情報が記録されていた。これまでのところ、これらの情報が外部に流出する被害は出ていないが、謝罪した学生からは抗議を含め計7件の問い合わせがあったという。

 会見した真壁利明・学部長は「今回の事態を重く受け止め、再発防止を図りたい」と謝罪。被害を受けてから公表までに約5カ月もかかった理由は「教員がパソコンの中に個人情報が入っていたことを認識していなかったため」と説明した。教員の氏名や肩書については「今後、原因や事実を確認の上、処分を決めるので差し控える」と公表しなかった。【三木陽介】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080418-00000150-mai-soci