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2008年04月18日(金) 16時46分

善光寺聖火出発地辞退 「残念」「ほっとした」 参道商店主ら思い複雑産経新聞

 長野市での北京五輪聖火リレーで、善光寺がスタート地点となることを辞退したことが18日明らかになった。知らせを聞いた市民や参道の商店主らは「残念」「がっかり」と肩を落としたが、安全面を考え「ほっとした」との声も上がり、複雑な思いが交差した。

 自営業の深井幸一さん(57)は「善光寺からのスタートを楽しみにしていたのに。政治と宗教が絡んだ結果で不幸なことになったと思う」と残念そう。

 参道にある仲見世通りの商店主からは「平和の象徴を応援したい」とスタート地点となることに期待を寄せる声もあったが、「これで混乱に巻き込まれる不安がなくなり、ほっとした」と安堵(あんど)する人も。

 ただ「もともと、聖火リレーが商売にプラスにもマイナスにも作用するとは思っていない。スタート位置が変わっても、影響はないのでは」と口をそろえた。

 毎朝15年以上、善光寺にお参りしている長野市のパート職員、荒井俊子さん(61)は「他国で騒動が相次いでおり、仕方ないのかも。平和にできるのが一番だったのに」と肩を落とした。

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