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2008年04月17日(木) 11時43分

日本ライスの社長らに有罪判決 コメ偽装表示事件で朝日新聞

 米穀卸売会社「日本ライス」(大阪府東大阪市)による米の偽装表示事件で、詐欺と不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪に問われた社長の石座真佐美被告(48)ら3人に対する判決が17日、大阪地裁であった。中川博之裁判長は「食品の品質表示への信頼を根底から裏切ったが、個人的利益は図っていない」と述べ、石座被告に懲役2年執行猶予3年、罰金100万円(求刑懲役2年、罰金100万円)を言い渡した。

 元営業部長の田中徳繁被告(48)と元経理課長の前川桂子被告(56)は、ともに懲役1年執行猶予3年(求刑懲役1年6カ月)とした。法人としての日本ライスも求刑通り罰金300万円とされた。

 判決によると、石座被告らは06年8月、「福井県コシヒカリ100%」と表示しながら他県産コシヒカリなどを混ぜ合わせた虚偽表示の商品9袋を大阪府内の小売業者に譲渡。同9月には「新潟県コシヒカリ100%」と表示しながら他県産コシヒカリなどを混ぜた商品3袋を同じ業者に販売し、代金6千円を含む額面約5万4千円の小切手をだまし取った。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200804170031.html