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2008年04月17日(木) 17時47分

50円送るのに手数料100円とは……オーマイニュース

 本籍地が他県であるために戸籍謄本などを取り寄せるのに、郵便局の定額小為替を使用する機会があったが、為替金額の組み合わせによっては手数料が違ってくるし、50円の送金に100円という異常な手数料を払わなければならなくなる。

 郵便局で×××円分の定額小為替が欲しいというと、「為替ではどうか」と聞かれる。「送金先の役所が定額小為替を指定している」というと職員は折れる。

 定額小為替は、それぞれの金額の為替1枚につき100円の手数料が要求される。たとえば、450円分を定額小為替で支払おうとすると、200円の手数料がかかりトータルで650円を支払わなければならない。

 さて、私の実家のある市役所水道部より、2940円の水道料金の請求があった。市内の金融機関が支払窓口になっているが、市外からは、定額小為替で支払って欲しいという。

 手数料まで考えると、請求金額にこだわってしまうとトータルで損をする。2940円の為替金額だと、手数料は500円になり、トータルでは3440円になる。ところが、3000円にすると、手数料は300円で済み、トータルで3300円となる。為替金額で60円余計に払わなければならないが、手数料を考えると、トータルで140円安くなる。

 多めに支払った水道料金は、今後、どうなるだろうか? 何もコメントせずに3000円送金したが、役所のことだ、60円余計に取ったことにどう反応するだろうか。60円分を切手か何かで送り返してくるか?

 為替金額100円で手数料100円。為替金額50円でも100円かかり、50円の大幅な損になる。なぜこんなことになるのか。郵便局の職員は「私たち現場の人間はおかしいというんですが、上は聞いてくれない」と苦笑する。

 人が動けば、必ず費用が発生するのは当然である。為替金額が1000円であれ、50円であれ印刷し、その後の手数などを考えると金額に関係なしに同じなのである。

 しかし、為替金額を超える手数料は何か詐欺にあったようで異常に感じる。さすがに10円の定額小為替はなかった。10円送金するのに100円の手数料では国民は怒ると思ったのだろうか。50円は我慢出来る範囲内とでも考えているのだろうか。

(記者:矢本 真人)

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