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2008年04月17日(木) 11時18分

海賊版を取り締まらない深センオーマイニュース

 3月20日から23日まで香港在住の知人に会いに行ったついでに、経済特区で有名な中国・広東省の深センに行ってきた。

 香港側からイミグレ(通関手続き)を通過して近くのショッピングセンターに入ってみると、中では海賊版DVDなどが普通に販売されている。あまり気にせずに、見学だけで買い物はせずに帰ろうとしたところ、袖を引っ張ってくる男がいる。

 商売熱心に呼び込んでいるのかと思いきや、制服の警察官もやってきて7階の事務室に連行されてしまった。どうやら万引きと間違われてしまったらしく、所持品検査を受けて疑いが晴れると、謝罪されてすぐ帰してもらえた。

 そのときはちょっとびっくりした体験だなと思っていた。しかしよく考えてみると、警察官が巡回しているのに海賊版DVDなどが堂々と売られているのは、少々納得できない。

 万引きはお店の人の利益を損なう犯罪だが、海賊版の販売も正規の製造者や著作者の利益を損なう犯罪である。海賊版は世界的にも問題になっているが、取り締まる側の警察官もそういった意識を持たないと海賊版はなくならないのかも知れない。

(記者:漆田 恵司)

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