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2008年04月17日(木) 11時07分

マッスルミュージカル「GOLD」に行ってきた!オーマイニュース

 己の肉体のみで表現されるすばらしい舞台「マッスルミュージカル」。2001年に「筋肉で音楽を奏でる」という趣旨のもと始まったミュージカルだ。

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 すばらしい反応があり、その後、年を追うごとに、ジャパン・ツアー、専用シアターでの公演開始、海外公演と勢いが増していた。そんな舞台をやっと観に行くことができました。

 オープニングからいきなりフィナーレのような大騒ぎ。最初はあまりのテンションに引いてしまいましたが、出演者に徐々にのせられ、観客も大騒ぎ!

 はじめは跳び箱で宙返りしたり、ノータッチで飛び越えたり、やりたい放題、みんな自由に飛んでます。

 10 段、15段の高さを軽々と飛んでいるのを見ると自分でも飛べるんじゃないか? と錯覚するほどでした。そして、開始早々から有名な「モンスターBOX」が登場。

 20段はまさに壁! 張り出した舞台でこれは圧巻!! 出演者が観客に向かって飛んでくる印象です。観ているこちらが緊張し、手に汗握っちゃいました。

 ほかにも己の肉体のみで音を奏で、ステップを踏む「S。C。S」は静寂の中に鳴り響く身体だけの演目。跳び箱のような派手さはありませんが、マッスルミュージカルを肌で感じられます。そこから、アクロバット縄跳び……、プロです。

 大技が繰り広げられる時の静寂と、歓呼の声が交互にやってきて、見ているほうも「グッ」っと舞台に引き込まれていきます。

 春休み公演ということもあり、観客参加型の演目もいくつかありました、「グルグルマッスル」では、客席もジッとしていられません!

 4つくらいの動きしかないのに……、振りが覚えられませんでした。

 そんなこんなで、前半の1時間が終了。

 この時点ですでに3時間分くらい楽しんだんじゃないかというくらいの充実感です。そんな充実感があるのに休憩中には、アートバルーンを作り、子供たちにサービスをしたり、キャラクターが愛嬌(あいきょう)を振りまいたりとNFLのハーフタイムのような楽しさです。

 後半は演目の合間合間に行われる「ハト時計」がかなり面白かったです。天井につるされたハト時計から人が飛び出し、グルグルグルグルとまわる。1時で1 人、2時で2人、最終的には6人がグルグルグルグル……。横から見ているときれいに、誰もぶつかることなく簡単にやっているので、やはり私もできそうな錯覚に陥ってしまいます。

 「マッスルミュージカル」と冠がついていますが、出演者には肉体以外の特技を持った人もいます。ヨーヨーの大車輪を華麗に決めたり、マウンテンバイクで会場内を走り回り、階段を駆け上がったり……。

 ヘッドスピンをやった人は世界新記録に挑戦し、見事新記録達成! 新体操のリボンやバトン、シンクロナイズドなど、美しく演出されている演目も数多くありました。

 2時間の上演が終わったとき、私はただ見ていただけなのにグッタリでした。フルマラソンを走ったような気分でした。

 観客を飽きさせない工夫など、舞台構成自体がよく考えられていて、常にドキドキワクワク感が途切れないステージで、大変すばらしかったです。

 いや〜、楽しかった!!

 昨年に労使間で問題が発生し、団員が脱退分裂するということがおきたそうですが、いずれにせよ、このすばらしい舞台を長く続けてほしいと思います。

(記者:大野 もとみち)

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