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2008年04月17日(木) 03時04分

「お荷物」のMA米の在庫急減 穀物高騰で飼料用に朝日新聞

 1993年のウルグアイ・ラウンド合意で一定量の輸入が義務づけられ、政府の「お荷物」となっているミニマムアクセス(MA)米の在庫が、07年度に急減した。農水省によると、トウモロコシなどの世界的高騰で、MA米を飼料に使う農家が急増しているという。

 07年度末時点での在庫は120万トン強。ピークには国内のコメ消費量の4分の1にあたる203万トンの在庫を抱えていた。それに比べ約4割減少した。政府は06年度から飼料用として販売を始め、同年度は40万トン、07年度は60万トン強を売った。08年度は70万トンを見込んでいる。

 MA米については、倉庫料だけで184億円(06年度)もかかっており、収支は大幅な赤字だ。在庫が減ると国民負担は減少する。

 MA米輸入は95年度から始まった。現在は年間77万トン。1トンあたり6万〜7万円で、国産米(同20万円強)の3分の1程度だ。国産米の価格下落に配慮して、年間20万〜30万トンをみそ、菓子メーカーに販売したり、10万〜20万トンを援助用に回したりしてきた。(小山田研慈) アサヒ・コムトップへ

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