記事登録
2008年04月17日(木) 20時18分

文芸社が草思社を支援へスポーツ報知

 民事再生法による再生手続き中の草思社(木谷東男社長)は17日、自費出版大手の文芸社(瓜谷綱延社長)が会社再生を支援することで、両社が合意したと発表した。草思社は文芸社の100%子会社となるが、社名は変わらず、出版の独自性は保証されるという。

 文芸社は、同じ自費出版大手で経営破たんしたライバル、新風舎の業務を引き継ぐことが、3月に明らかになったばかり。瓜谷社長は「草思社の出版ノウハウと当社の出版経営ノウハウを融合させたい」としている。

 草思社はユニークなタイトルの本で知られ、「間違いだらけのクルマ選び」シリーズや「声に出して読みたい日本語」などのベストセラーを刊行。しかし書籍の売り上げ不振で今年1月、民事再生法適用を申請した。

 今後、順調に行けば7月上旬にも再生計画が認可決定される見込みで「新生草思社の出発」(同社)となる。

 草思社の木谷社長は「出版の独自性を尊重し、既刊書すべてを従来通り販売するという、ありがたい条件を提示していただいた」と話している。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080417-OHT1T00240.htm