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2008年04月17日(木) 21時01分

メリルリンチ、3四半期連続の赤字朝日新聞

 【ニューヨーク=丸石伸一】米証券大手メリルリンチが17日発表した08年1〜3月期決算は、前年同期は21億5800万ドル(約2200億円)の黒字だった当期損益が19億6200万ドル(約2千億円)の赤字に転落した。

 米低所得者向け(サブプライム)住宅ローン関連の評価損などを計上したためで、当期赤字は3四半期連続。信用不安の長期化で保有資産の劣化が止まらず、業績低迷に歯止めをかけられなかった。

 追加損の計上にもかかわらず、ジョン・セイン会長兼最高経営責任者(CEO)はこれまで「(10〜12月期までの)損失を上回る資本調達を意識的にやった」として、追加の資本増強は考えていないことを明らかにしていた。

 だが、経営体力を維持するためにはコスト削減などが避けられないとみられ、一部業務で人員削減を計画していると、米メディアは報じている。 アサヒ・コムトップへ

http://www.asahi.com/business/update/0417/TKY200804170258.html