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2008年04月16日(水) 17時18分

カップルが手をつなぐ確率は3分の1?オーマイニュース

町行くカップルのうち、手をつないで歩くカップルと、何の身体的接触もなく歩くカップルとの数の比は、1対2である——。そんな顕著な結果が、記者が実際に路上でカップルを観察したところ明らかとなった。

手をつなぐカップルの割合など、ほかの写真も見る

 これまで「男右率標本調査」と題して、デートの際に男性が右を歩くケースが多いかどうかを実地で調査してきた(参照:「カップルの立ち位置、6対4で男が右?」「『男が車道側』は神話?」、リンクは下部にあります)。

 そして、その副産物として、本来の目的とはまったく関係なく、「手をつなぐカップルの割合」は全体の3分の1であり、しかも、この数値はほかのファクターにまったく依存しない、という著しい結果を得た。

 そもそもの発端は、第1回調査の結果を報じた際に読者から頂いた、次のようなご指摘である。

 「右利きの人のほうが多いですから、利き手をふさがないためにも男性が右側になってるのは、ごく自然なことだと思いますが」

 なるほど利き手という視点は重要かもしれない。

 しかし、よく考えてみると、2人が手をつないでいない場合、利き手を預けるうんぬんは何の関係もないはずという当たり前の事実に記者は気づいた。ここは、2人が手をつないでいるか、腕を組んでいるか、あるいはそのどちらでもないかを分けて記録しよう、そう思い立ったのが、第2回調査の1つのきっかけでもあった。

 第2回調査では、それ以外にも「男性が危険な車道側を歩いている割合」という新項目を追加した。ほかにもいくつか項目別に集計したところ、どの項目でも、「手をつなぐカップルの数」と「手も腕も接触しないカップル」との数の比が常に約1対2であるという、衝撃的な結果が現れたのである。

■腕を組むカップルは非常に少ない

 まず、全体で見てみよう。観察した全カップル230組中、「手つなぎカップル」が67組であるのに対し、「接触なしカップル」は146組。約1対2.2となった。

 次にこれを、男性が右に立っているカップルと左に立っているカップルに分けて見てみよう。「男右カップル」の中では、「手つなぎ」36組に対し、「接触なし」81組。その比はちょうど1対2.25となった。一方、「女右カップル」の中では、「手つなぎ」31組に対し、「接触なし」65組。その比は約1対2.1であった。


 また、これを今度は、男性が危険な車道側を歩いているカップルと、その逆のカップルに分けて見てみる。「男車道カップル」の中では、「手つなぎ」28組に対し、「接触なし」68組。その比は約1対2.4となった。一方、「女車道カップル」の中では「手つなぎ」39組に対し、「接触なし」78 組。その比はちょうど1対2であった。

 このように、「手つなぎ」=1としたときの「接触なし」の比は、どんなケースでも2、または2をやや上回っていた。このことは、カップルが手をつなぐ確率には、2人の左右関係や車道との位置関係による影響がないことを意味している。今後は「気温」や「地域」といった、ほかのファクターの影響をも調査してみる必要があろう。

 なお、今度は逆に、「手つなぎカップル」の中で男性が右になる割合を計算したところ、約54%にとどまった。

 「手をつなぐ場合、男性は利き手である右手を預けたがらない」という仮説は、どうやら変更を迫られそうだ。実は女性のほうが利き手を預けないようにしているのでは、などという仮説を立ててみるのも面白い。

 さらにつけ加えると、「腕を組んでいるカップル」は記者の予想を大きく裏切る少なさで、全230組中、わずかに17組であった。調査を手伝ってくれたW氏は

 「世の恋人たちは、案外腕を組まないものだね!」

と驚きを隠せない様子だった。「腕組みカップル」の割合は、標本が少なすぎて、計算するだけ不毛というものであろう。(17÷230=0.0739=7.4%、編集部計算)

(記者:熊谷 直己)

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