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2008年04月16日(水) 11時05分

落としたい候補者がいても投票できない悩みオーマイニュース

 ひと昔前の米大統領選での話。「米大統領は世界の政治・経済に大きな影響を与えるから、投票したいが、残念ながら選挙権がない」。こう語った日本人がいた。

 全くその通りである。我が国でも道路財源、年金問題など重要な政策で、キーマンと見られる政治家がメデイアで発言している。低次元の発言をする人を国会に送りたくないと思っても、他の選挙区だから投票することが出来ないと、考えている人が多いはずである。

 日銀人事問題でも、与党と民主党の溝は深まるばかり。党首討論で福田さんは「権力の乱用」と言ったが、権力とは、国家が国民に対して振るうものだ。人事問題で民主党が政府、与党のいうことを聞かず、思うようにならないことが「権力の乱用」と言うのだろうか。

 この政局は「国民のため」にならないとメデイアで発言する議員もいるが、自民党と民主党の溝の深さは、国民にとって吉となるか凶と出るか。

 今までの福田さんと小沢さんの言動を見て、この2人に政権を託することは出来ないと考えている国民が多いのではなかろうか。

 道路財源問題を巡っては、与党内、民主党内も混沌としてきた。考え方の異なる人が混在しているので、その混沌は増すばかりであるが、政権政党の「選択の難しさ」をも露呈している。

 当然、政界再編の問題が出てくるが、誰かが新党を結成すれば、それを中心に国会議員の雲散、集合が始まるのか。そんなことがあっても、やっぱり政権に付くのは、老練な自民党かも知れない。

 このまま総選挙になると、一体誰を選べばよいのか苦しむ所である。逆に落としたい人がいても、自分の選挙区ではないため、諦めるしかない。

 政局好きの小泉さんも動き出したと、メデイアは報じている。まだまだ人気が強く、メデイアも同調するだけに、変な行動は取って欲しくない。

 小泉さんは、政策運用で障害になる人達を「抵抗勢力」と称して、メディアを通じて煽った。劇場型政治の好きな人は楽な選択で良かったのではないか。

 しかし、今回は自分で考えなければならない。劇場型政治をやっている時ではない。

(記者:矢本 真人)

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