資産や財務内容の情報開示を＝ヘッジファンドの行動規範策定−米民間委（時事通信）

2008年04月16日(水) 06時00分

　【ワシントン15日時事】米財務省は15日、民間委員会がまとめたヘッジファンドの行動規範に関する答申を公表した。ヘッジファンドに対し、時価評価が困難な資産の開示や上場企業型の財務内容公開を求めることが柱。
　ただ、米政府は昨年、ヘッジファンドを直接監督せず、取引する金融機関を通じた間接的な監督にとどめる方針を決めており、今回の答申は業界による自主的なガイドラインとなる。
　記者会見したポールソン財務長官は「答申が実施されれば、金融市場正常化や将来のシステミックリスク防止に向けた一段の措置になる」と述べ、ヘッジファンドに答申の受け入れを求めた。　

【関連記事】取引システム「GAIMアジア」を公開=米イマジン・ソフト〔BW〕
【関連記事】デリバティブ取引量倍増へ=国際競争力を強化-東証中期計画
【関連記事】一部ヘッジファンド、ベアー株急落で巨額の利益=米紙
【関連記事】公定歩合0.25%緊急引き下げ=ベアー資産担保に3百億ドル特別融資-米FRB
【関連記事】日本人創業の英ヘッジファンドにGSが20%出資=高い運用実績期待-FT紙