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2008年04月16日(水) 12時00分

秋葉原でHDDの価格が急落!?円高がPC市場にあたえる影響とは?R25

2008年4月現在、円高ドル安が話題になっているけど、なんとその影響がアキバにも及んでいるらしい。

さっそくPCパーツショップをのぞいてみたら「500GB内蔵型HDD7980円」の文字が。限定特価品にもなると6980円で売り出され、即日完売するとか。昨年末の相場が1万2000円前後だったことを考えると、確かに安すぎる。

これも円高の影響なの? アキバのPC価格をウォッチする「AKIBA PC Hotline!」の鈴木光太郎さんにお話をうかがいました。

「最近のPCパーツは、そのほとんどが海外で生産されたもので、輸入代理店が外貨建てで完成品を購入し、日本円でショップに卸しています。このため、ドル建てでの価格が変わらなくても、円高になるとその分価格が下がることになります。もっとも、このレートは瞬間的なものではなく、数週間の平均を採用するため短期的な影響はありません」

仮に為替レートが大きく動いたとしても、せいぜい108円〜98円≒10%ほど…。つまり、1万円の商品で1000円程度の価格差しか出ないハズ。最近の大幅な値下がりは、為替レートの影響よりも、メーカー戦略や過剰部材の期末処分といった業者側の事情がメイン、というのが実情だとか。

「ただし、そうした期末処分に円高が重なることで、“激安ムード”が沸き起こり、ショップ間・業者間の価格競争に突入しやすくなる、という側面もあります。つまり、円高期は価格競争が起きやすいことは事実です。また、こうした値下がりの激しい時期の見極めは、ショップにとってはとても難しいもの。売れ行きと値下がり具合の読みを間違えて、高い価格で仕入れた製品を安売りすることになり、結果として赤字を出してしまったという例も耳にします」

なるほど。安くなる分には消費者としてはうれしい限りですが、円高によりユーザーが持つ値ごろ感は、ショップとしては悩ましいことでもあるんですね。最後に、円高からPCパーツの買いドキを判断するポイントとは?

「店頭での販売価格は、代理店の仕入れ時期によって変わります。一般的には、円高が定着してから1ヵ月も経てば、店頭価格への影響も定着すると考えてもらえばいいかと思います」

東京外国為替市場では3月17日、1ドル96円割れという1995年以来の円高水準を記録した。4月現在も円高傾向にあるということで、まさに今が買いドキなのかも!? HDD容量不足に悩まされている人は、購入を検討してみては?
(R25編集部)

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※コラムの内容は、フリーマガジンR25から一部抜粋したものです

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