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2008年04月16日(水) 16時43分

掲示板を通じて海賊版販売、高校生を書類送検〜ACCS が報告japan.internet.com

コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は2008年4月16日、宮城県警生活環境課と大河原署が4月15日、インターネット掲示板を通じ、権利者に無断で複製したコンピュータソフトウェアを販売していた札幌市の男子高校生(17歳)を、著作権法違反の疑いで仙台地検に書類送致した、と発表した。

少年は、2007年3月30日〜4月23日ごろまでの間、前後3回にわたり、Adobe が著作権を有する「Adobe Acrobat 8.0 Professional 日本語版」、Microsoft が著作権を有する「Microsoft Windows Vista Ultimate」「Microsoft Office Professional 2003」をそれぞれ権利者に無断で複製した CD-R 2枚・DVD-R 1枚の計3枚を、宮城県石巻市の男性ほか2人に対し、計1万500円で販売していた。

少年は、一般の人が設置している複数のインターネット掲示板に「ソフトやさん」などの名称で、「リスト送るのでメールください」と連絡用メールアドレスを書き込み、問い合わせがあると、約100の海賊版ソフトタイトルや購入方法などを記載した PDF ファイルをメールに添付して送信し、海賊版の購入者を募っていた。

PDF ファイルの中には、「特定商取引に関する法律に基づく表示」との記載があり、その中で少年は、本名、住所、電話番号など、個人が特定される情報については、全て「ご注文後にお知らせ」と記載していた。

警察の調べによると、少年は、ファイル共有ソフト「WinMX」から入手したソフトを利用して海賊版を作成し、2007年3月〜12月末までの約10か月間で、延べ61人に対し、219枚の海賊版を販売し、約40万円を売り上げていたという。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080416-00000020-inet-sci