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2008年04月15日(火) 00時00分

130万円で夫妻と和解 ソニー・アップル電池発火事故朝日新聞

 ソニー(本社・東京)製のリチウムイオン電池を内蔵した米アップル製パソコンが発火してやけどをしたとして、大阪府内の夫妻がソニーとアップルジャパン(同)に慰謝料など約200万円の損害賠償を求めた訴訟は、両社が解決金約130万円を支払うことで大阪地裁で和解した。成立は2日付。発火事故が相次いでリコール騒動にも発展したソニー製電池をめぐる訴訟上の和解は初めて。

 夫妻の訴えによると、06年4月、妻がノートパソコン(05年6月購入)を自宅で使っていたところ、電池部分から炎が突然噴き出し、内蔵部品が飛び散った。夫がパソコンを移動させる際、右手中指に3週間のやけどをした。

 アップルはパソコンの購入代金を弁償したが、両社とも慰謝料の支払いには応じなかったため、昨年7月に提訴した。裁判でソニー側は「電池と事故との因果関係は不明」と主張していたが、地裁の和解勧告に従った。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200804140085.html