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2008年04月15日(火) 00時00分

岡山駅突き落とし、少年を家裁送致 大阪家裁へ移送決定朝日新聞

 岡山市のJR岡山駅で3月、岡山県職員假谷(かりや)国明さん(当時38)が線路へ突き落とされて死亡した事件で、岡山地検は15日、大阪府大東市の少年(18)を殺人と銃刀法違反の非行事実で岡山家裁に送致した。同地検は送致に際して意見をつけたが、明らかにしていない。同家裁の山原佳奈裁判官は同日、少年の観護措置と、事件の大阪家裁への移送を決定した。少年審判は大阪家裁で行われる。

 山原裁判官は、大阪家裁に移送する理由を「事件の経緯、少年の成育歴や生活環境などを調査することが必要だと考えた」などとしている。岡山家裁は少年を岡山少年鑑別所へ収容した。今後、大阪少年鑑別所へ移される予定。

 少年審判では、殺人などの重大な事件の場合、家裁が刑事処分が相当だと判断すると検察官送致(逆送)される。逆送を受け、検察が起訴すれば、成人と同じように刑事裁判で審理される。

 県警の調べに、少年は動機について「刑務所に行けば家から離れられると思った」などと話している。また、「突き落とせば確実に死ぬと思った」と供述しているといい、県警は明確な殺意があったとみている。

http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200804150087.html